アカデミックライティングセンター長挨拶

 

 

アカデミックライティングセンター長 ご挨拶
 
 アカデミックライティングセンター(AWC: Academic Writing Center)にようこそ。
2017年に開設されたAWCでは、在学生のみなさん(学部生、大学院生、留学生)が、それぞれ自分自身の力で学術的なレポートや論文、高度な学位論文を書ける十分な力を身につけることを目標に、日々親身の支援をしています。毎年数多くの利用者がやってきて、レポートや論文執筆の相談や指導を受けています。繰り返し訪れるリピーターも多く、AWCの学修サポートは、皆さんの先輩学生さんたちからも高い信頼と評価を得てきました。
 AWCでの支援の基本は、徹底した個人指導です。アカデミックライティング指導の専門教員にトレーニングを受けた本学大学院生のチューターたちが、一人一人の学生さんのニーズに応じたきめ細かいサポートを行います。
 大学、あるいは大学院に入って、授業の課題や学問のレベルに応じた文章の書き方や、どのように議論を構成して結論に導いたらよいのかがわからずに、戸惑いや不安を感じている学生さんが、実は多数います。
 AWCでは、チューターが相談者一人一人の話に耳を傾け、話し合います。そして論じる題材や問題の設定の仕方、それに必要な知識の集め方、議論の構成の仕方、読む人にわかりやすく提示する技術などの、大学レベルのレポートや論文を書き上げるために必要な知識とスキルとを身に付ける指導します。
 こうしたアカデミックライティングの力は、もちろん学問の世界だけではなく、会社や様々な場で社会的な活動をする時の、企画や調査力の基盤にもなります。そしてなにより、誰に対しても通用するコミュニケーション力の土台そのものです。指導の過程でのチューターとの対話を通じて、利用者は文章を書く力だけではなく、自分の疑問を言葉にして話す力、口頭で説明をする力をも身につけてゆくことでしょう。
 このようにライティングの力はあらゆる実践的な知の基盤になるものですが、残念ながら大学の専門科目の多くの授業内では、そのために必要なトレーニングの時間を十分取ることが困難なのが現状です。授業の課題に対して、書くことに自信を持てない人、あるいは自信を持っていてその力をさらに磨きあげたい人、どうぞ一度AWCを体験しに来て下さい。
 


2024年4月
アカデミックライティングセンター長 伊達直之
(図書館長・文学部英米文学科教授)